◆津久井 春日神社 (つくい かすがじんじゃ)

鎮座地

神奈川県相模原市緑区長竹413

電 話

0427-84-4584

交 通

JR橋本駅からバス「沼」下車、徒歩約5分

【御祭神】天児屋根命
【由 緒】 当社の創立は室町中期の明応3年(1494)、南都春日社から奈良大炊、奈良縫殿の両人が勧請した由緒ある社であることが、その棟札で明らかであり、近く創立500年の佳年を迎える。
 神像並びに神鏡を奉斎し、その神鏡の裏に「明応三寅六月」と彫った銘文からも、その創立当初からの神鏡としてまことに貴重である。この他、「鹿の角」「鹿の珠」等の神宝が秘蔵されている。
 当社は古来「春日宮」または「春日堂」と称して村民から崇められ、長竹山大蔵寺の泉乗院が代々別当職として護持してきたが、江戸中期、享保17年(1732)7月には惣氏子の奉賛で社殿を造立し遷宮が行われたと『享保十六年春日建立覚帳』に記されているのは、恐らく何十年かぶりの造替が行なわれたことを物語る。またその際の棟札には、表面に本地仏の種子(梵字)を頭に、「春日大明神、住吉大明神、貴船大明神、奉建立一宇、村内惣氏子息災延命、如意満足処、相州津久井県長竹村、願主奈良大炊助、奈良縫殿、別当長竹山泉乗院行全」とあり、同裏面には「諸仏救世者、往於大神道、為悦衆生故現無量神力、享保十七歳七月吉日、根小屋村棟梁番近古郡善右衛門、脇大工高城権右衛門」とあって、惣氏子全村民の幸福を祈っている。
 以下、当社の沿革については、棟札をはじめ金石文、郷土史料等比較的確実な資料が揃っている。

 寛延元年(1748)11月吉日『棟札』社殿修覆
 明和元年(1764)12月『鐘銘文』
全氏子の発願により大鐘一口を奉納
 明和3年(1766)4月21日『棟札』
神鏡等紛失のため、復旧し、これを神殿に奉安
 寛政12年(1800)『棟札』社殿修覆
文政2年(1819)3月吉日『棟札』社殿修覆
天保11年(1840)7月吉辰『棟札』社殿修覆
天保12年(1841)『新篇相模風土記稿』
 貴船・住吉両神を合祀、本地仏不空羂索観音
 例祭8月1日
『津久井鑑』御除地(社領)一石七斗八升七合
 明治4年(1871)八月『古文書』
  神仏分離、本地仏外諸仏具等処分
【例祭日】8月1日