◆鳥井 春日神社 (とりい かすがじんじゃ)

鎮座地

鯖江市鳥井町12-31

電 話

0778-51-5599(宮司宅)

交 通

JR北陸本線鯖江駅下車、タクシーで10分

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比咩大神
【由 緒】 当社はかつての御板部郷十五ヶ村の総社であって、延喜式神明帳に「大山御板神社」、国内神名帳に「正五位御板神社」とあるのが当社である。
 崇神天皇の御代、大彦命北陸征討で当地に着陣、楯板を立てて軍神武甕槌神、経津主神の二神を祭られ、その御神威により当地方の賊を平らげたことによると伝えられる。後、治暦4年(1068)4月藤原隆家の供奉により、天児屋根命、比咩大神を合祀せられて、社号を春日神社と改称した。
 爾来歴世の国司領主の尊崇厚く神地等の寄進があったが、延元、天正の兵乱により衰微した。しかし慶長18年(1613)に社殿が再建され、地頭荻田主馬助長繁より社領3石の寄進があり、さらに其後寛永7年(1630)9月17日西尾仁左衛門尉(大阪夏の陣において、真田幸村を討取る)より2石7斗の社領の寄進があった。神社維持はこの5石7斗の社領によるほか、御板部庄四ヶ村の氏子を始め郷中十五ヶ村の崇敬者の醵金をもって行われた。
 往古より出陣の装をして軍神祭と称するものが行なわれ、御板部の花鉾祭といわれたが、中絶して現在は伝わっていない。しかし、近郷近在の人びとからは鳥井のお春日さんと親しみ呼ばれ崇敬され、明治5年村社に同12年9月郷社に列せられた。
 現在の本殿は慶長18年の再建で、この地方の社寺建築の流れを知る上で重要な遺構であるとの見地から、昭和53年5月国の重要文化財に指定され、昭和56年7月より翌年12月にかけて、国及び県市よりの補助金を受けて解体修理が行われた。
【宝 物】本殿=国重文/狛犬=木製1対、天長8年(831)信州住□(不明)の刻銘あり
【例祭日】秋祭=10月1日