◆下兵庫 春日神社 (しもひょうご かすがじんじゃ)

鎮座地

坂井市坂井町下兵庫25

電 話

0776-72-1071(宮司宅)

交 通

JR北陸線福井駅から京福電鉄三国線下兵庫下車、徒歩3分

【御祭神】天児屋根命
【由 緒】 社記その他の古記録によれば、寛弘8年(1011)3月春日大明神を勧請し、越前の十郷に十社を建立する。当社はその中心の一社である。応永年中(1394~1428)には宮殿、楼閣、七堂、伽羅、鐘楼を建立し隆盛を誇ったが、天正年中(1573~92)一揆兵火のため残らず焼失した。明治4年郷社に列せられ、同40年9月に下兵庫地籍に鎮座されていた次の神々を配祀した。誉田別尊、櫲樟日命(二座)、伊弉冉尊、天照皇大神(三座)、奥津比古命。大正3年神饌幣帛料供進神社に指定された。
 また伝承では第66代一条院の御代越前平野が大早魃に苦しんでいたとき、当国の押領使斉藤民部少輔伊傅の夢枕に衣冠正しき老人が現われ「村里の用水には九頭竜の大川を堰取るべし、朕は三笠山の神なり」と告げた。また川上阿伽岩の上に雌雄の白鹿が声揚げて鳴き川口の庄まで飛行したという里人からの瑞夢の進言を受けたことから、伊傅は邑長たちに下知し自ら江路造成を指揮、完成に努めた。これにより灌水可能となり、稲田がよく繁茂した。
 この春日の大神のご神徳に報いるため、寛弘8年(1011)に兵庫の住人徳丸一男が奈良春日社に御供米100石を供進し、また、神慮威光を崇め奉らんと徳丸が託宣を受けて春日大明神の分霊を兵庫に勧請し奉ることとなった。
【例祭日】4月4日