◆谷口 春日神社 (たにぐち かすがじんじゃ)

鎮座地

関市武芸川町谷口2328

電 話

0575-46-3001(宮司宅)

交 通

JR岐阜駅からバス「関シティターミナル」乗り換え「寺尾」下車10分
長良川鉄道関駅からバス「寺尾」下車10分

【御祭神】建御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命、比売神、家津御子命、速玉之男神、熊野久須毘神
【由 緒】 創建年不詳、大正12年に隣接村社熊野神社を合併、谷口寺尾区総戸数98戸の氏神である。
 当地には古老の伝える次のような宮山(春日神社鎮座)の伝説がある。――むかし寺尾では6月21日は神様がお通りになる日であるから不敬があってはならない、と全戸が戸を閉め家の中で静かにしていた。ところがある年、某が戸の隙間から外を見ると、一群の鹿が宮山の麓を通過中で、群の中でもひときわ立派な角の大鹿の背は光芒を放って輝いていた。某は恐懼し、ひれ伏した。以来、ますます春日信仰が高まった、と言う。
 寺尾部落は大字谷部部落から山坂の峠を越え一里あまり離れた山中谷間の離れ里で、昭和初年までは交通の便もわるく、冬は美濃紙の手漉き、夏は養蚕、また1年を通じての山仕事を業としていた。また明治頃までは鹿が棲息していて、山仕事中に角を拾うことがあり、これを薬にした。現在では紙漉きや養蚕は1戸もなく職業は多様化し、右の伝説にある当日も、戸を閉める家はなくなったが、春日信仰は厚い。
【例祭日】春祭=4月15日(例祭はもと秋祭であったが、町村合併により町内全氏神社の例祭を4月15日に統一、当日は小中学校、役場、会社等休日)