◆宇多院 春日神社 (うだいん かすがじんじゃ)

鎮座地

関市武芸川町宇多院1118

電 話

0575-46-3001(宮司宅)

交 通

JR岐阜駅からバス「関シティターミナル」乗り換え「武芸谷口」下車10分
長良川鉄道関駅からバス「武芸谷口」下車10分

【御祭神】建御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命、比売神
【由 緒】 創建年は詳かでないが、鎮座地の美濃国武義軍宇多院荘は皇室領荘園で、藤原氏が領家であった関係から当時に奈良春日大社から勧請したと伝承されている。氏子は創建以来姓「鵜飼」の本家・分家及び鵜飼の血縁関係者に限られ、本家が代々神主を務めてきた。明治から昭和20年神道指令発令の間は他から宮司が任命されたが、現在は旧に復した。宇陀院区住民は崇敬者になっている。
 宇陀院荘はもと九條家の所有であったが、のち後白河法皇(1127~1192)が六條院殿長講(長講堂は現在の京都三十三間堂)に付せられた皇室領で、法皇の皇女宜陽院より後深草天皇(第89代持明院統)に譲渡された。鎌倉時代前期の領家、楊梅忠行(道綱流藤原氏、重季の子、前兵部卿家)は領家職を娘の猪隈関白家按察に譲ったが按察局は鷹司兼平を生み、宇陀院荘は局から兼平に伝領され以後応永年間(1394~1427)まで鷹司家の家領であった。(『岐阜県史』通史編中世)
 鵜飼氏は藤原氏の後裔であると語り継がれており、本殿内に宝物として収納の古い神札製作用板木(使用時期不詳)に「神誓中臣秡 神主鵜飼藤原幸保」(表面)「春日大明神万物養育祈攸 神主」(裏面)と彫られている。
 なお、各祭には祝詞奏上の前に中臣祓を奏上している。
【宝 物】神札製作用板木
【例祭日】春祭=4月15日