◆日坂 春日神社 (ひさか かすがじんじゃ)

鎮座地

揖斐郡揖斐川町日坂1271番地

電 話

0585-54-2008(宮司宅)

交 通

養老鉄道揖斐駅から車で40分

【御祭神】天照大御神、天児屋根命、武甕槌命、経津主命
【由 緒】 伝承によると天平年間(729~749)の勧請といわれる。奈良の春日大社の創祀は藤原不比等(659~720)の代まで遡れるようだから時代的には誤っていない。明治6年に旧池田郡75区(揖斐地区)の郷社に指定され、大正11年、神饌幣帛料供進社となった。
 境内は樹齢数百年に及ぶ30本余の老杉が見事な社森をなし、社宝の21面の古仮面(能面20、狂言面1)は室町から安土桃山期にかけての製作品で、中に越前の出目家、近江の井関家という面打ち二代表家の作品が数多く存在することは驚異とされている。また延享3年(1746)の文章から、日坂にはかつての演能の組織があったこと、しかし江戸中期には舞われなくなっていたことが知られる。この21面は昭和60年に「日坂の面」として岐阜県重要文化財に指定された。
 なお当地域は東海自然歩道に沿っており、揖斐峡など自然の美に恵まれ、付近一帯巧まざる神域にふさわしい景観を呈している。
【宝 物】古仮面21面=室町・安土桃山時代、越前出目家・近江井関家の作あり、県重要文化財/宝剣2振 いずれも県立博物館に保管依頼
【例祭日】春祭=4月15日