◆笠井 春日神社 (かさい かすがじんじゃ)

鎮座地

浜松市東区笠井町1348-1

交 通

JR浜松駅からバス「笠井新町」下車、徒歩約15分

【御祭神】武甕槌之男神 経津主命 天児屋根命 比売大神
【由 緒】 今から530年前の文明14年(1482)室町幕府第九代将軍足利義尚公により創建されました。創建される以前は遠江国麁玉郡若倭神社(わかやまとじんじゃ)として、後一条天皇により萬寿2年(1025)再建の棟札を有し、延喜式神名帳に所載されています。
 若倭神社の祭神は、春日神社本殿に相殿として合祀され、別殿には八柱神社が祭られております。
 春日神社の祭神は武甕槌之男神 経津主命 天児屋根命 比売大神です。さらに境内には12の神社が鎮座されており、その一つに豊靁神社(とよいかづちじんじゃ)があります。
 7月最終土曜日曜(もしくは8月第一土曜日曜)に行われる雷神社祭では、全国的にも数少ない雷除けのお祭りを行います。この豊靁神社の御札を神棚にお祭りしている笠井町氏子の家庭には、雷は落ちないと言われています。
【例祭日】8月14日・15日・16日
【芸能・特殊神事】神輿渡御行列
 五穀豊穣と無病息災を願う春日神社大祭に春日神社の神様「武甕槌之男神」が神社より北東約1.5km先のお仮屋(天満宮)に渡って町内の様子をご覧になる、約140年前から続く伝統と由緒のある行事です。15日の夜、春日神社からお仮屋へ祝砲の合図の後、雅楽の調べにのり厳粛な雰囲気の中お神輿の神幸(渡御)が行われます。
 このお神輿、昔は12名の白丁で担がれていましたが、平成3年より輿車に乗せ、着飾った稚児行列が綱を引いて進みます。
 猿田彦(天狗)が、沿道左右に並ぶ人々の頭上を榊の枝でお祓いしながら道案内をし、続いて金棒(かなぼう)、露拂(つゆはらい)、高張(たかはり)、砂蒔(すなまき)、太鼓、大鉾、小鉾、弓、矢方(やかた)、大榊、伶人、神職、稚児、神輿、輿脇(こしわき)、御供櫃(おともびつ)、各団体の長等が連なり参列者は百名近くになります。
 沿道には町民が平伏し、御神体を乗せたお神輿に向かって家内安全や無病息災をお祈りします。
 行列の後ろには上町の倭魂社(わこんしゃ)・西町の精華團(せいかだん)・西の山の西魁団(さいきだん)・仲町の政諾社(せいたくしゃ)・本町の笠勢司(りっせいし)・春日町の神勢團(しんせいだん)・笠井上町の春日社、合計7台の屋台が連なってお供し、地元住民や氏子、若連達が、各町自慢の屋台と太鼓や笛の祭囃子の音色で祭典を華やかかつ賑やかに盛り上げます。
 16日の夜は還幸(還御)となり、御仮屋から春日神社へ前日と同じような光景が展開されます。