◆湖北 春日神社 (こほく かすがじんじゃ)

鎮座地

長浜市湖北町大光寺114

電 話

0749-79-0023(宮司宅)

交 通

JR北陸線長浜駅からバス山本下車徒歩20分

【御祭神】武御雷男命、天児屋根命、経津主命、比売神
【由 緒】 当社は元暦(1184~85)以前の創建でご神体は伝教大師の作と伝えらえれている。もともと天台宗朝日山大光寺(現存せず)の守護神として創祀されたものといわれ、寺域内2町歩の敷地が神社境内であった。
 観応元年(1350)に弘法大師(空海)御真跡とされる請来経等目録一巻が当社より竹生島宝厳寺へ寄進されており、それが宝厳寺宝物殿に保管されている旨を記した同寺からの証明書がある。
 この請来目録というのは、日本の僧侶が中国へ求法をしたのち、中国から持ち帰った経典や解説書などの目録のことで、空海と最澄がとくに著名である。
 本目録の本文用紙は雁皮と麻の混漉紙らしく、21枚を継いでの巻子装。奥書に「大同元年(806)十月廿二日入唐学法沙門空海」とあり、平安時代初期のものであることが分かる。
 元亀2年(1571)8月の織田信長と浅井長政の兵火のため社殿、伽藍、宝物等を焼失したが、慶長10年(1605)御神体が竹林の中から出現したことから仮殿を建設して斎祀を続け、下って寛政12年(1800)7月当社再建が成った。その後嘉永3年(1850)時の領主、甲斐守松平時之助の本殿修理許可書が遺されている。
 さらに専照寺七世の絵師による春日神及び神鹿の軸が保存されている。
【宝 物】弘法大師の請来目録1巻=竹生島宝厳寺へ寄進済、重要文化財(旧国宝)/春日神と神鹿の軸
【例祭日】春祭=4月18日
【祭祀】歳旦祭=1月1日/おこない(祈年祭)=2月7・8・9日/農休祭=7月3日/新嘗祭・大祓式=12月中