◆野尻 春日神社 (のじり かすがじんじゃ)

鎮座地

篠山市野尻391

電 話

079-552-0074(宮司宅)

交 通

JR福知山線篠山日から神姫バス今福下車5分

【御祭神】天児屋根命
【由 緒】 寛文2年(1662)8月に「四社明神宮殿」を「氏子富貴繁昌」を祈願して造立、明和3年(1766)にこれを「武運長久氏子安全」のため再建との記録がある。その後は明治15年、45年、大正7年にそれぞれ屋根替工事がなされており、昭和36年には銅板葺きにしている。
 当社の神事に関して、氏子は旧来より組制度を利用して3組交替で奉仕に当っている。当番の組員から親神主、子神主を決め、他は当番の氏子とともに一カ年ずつ奉仕する。その申し送り・申し受けの儀式を「講堂」といい、1月8日の朝、神社に赤飯と御酒を献供、儀式後、一同これを戴いて終了する。
 祭祀の中で特徴的なものを上げると、7月13日の夏祭では、夕方から本殿前に百本の蝋燭を献灯、男の子供たちが本殿階段に上り「オッサンココイ、オバサンココイ、ココイココイト、オタノミモウス」と声をはりあげて言うと、氏子は賽銭を上げ神酒を戴く。神の使いに見立てた男の子たちの氏子を呼ぶ声が闇の森にひびき、万灯の火がゆらめいて、素朴な神域の趣がいっそう浮びあがる。
 9月1日の村祈禱祭は、氏子相寄り千体廻りといって本殿から烏居まで千回まわって家内安全を祈り、御酒、御食を戴く。また10月3日のお日待講は、氏子一同天照皇大神に一晩中献灯して朝を迎え、年越祭でも舞堂で焚火をなし、朝まで祈願を行なうのである。
 当神社には賽銭箱がないのだが、これは賽銭箱を置くと何か悪しきことが起るという昔からの言い伝えがあるからである。
【例祭日】10月16日 餅まきなど