◆殿町 春日神社 (とのまち かすがじんじゃ)

鎮座地

篠山市殿町176

電 話

079-552-1096(宮司宅)

交 通

JR福知山線篠山口駅からバス西八上下車

【御祭神】児屋根命、保食命
【由 緒】 享保16年(1731)の社寺縁起御改帳にも当社の創立年月は不詳とあるが、寛永10年(1632)に松平周防守が社殿修復を命じたことや、子息と息女の守神として信仰し、寛永11年に黒馬の絵馬を奉納したことなどが記されており、領主の崇敬を得ていた社であった。
 また古伝によると、当春日神社は昔、山の神の坪古宮の地にあったのが洪水のために流れ、寛文9年(1669)に当古家山に移された。その年、本殿建立、文政13年(1830)再建との棟札も残っている。松平周防守が篠山に築城する前の高城の一角に当るところに鎮座していたことから、領主の信仰を得たものと思われる。
 旧拝殿には前記の黒馬の絵馬や、同じく周防守奉納の安産祈願の唐船の額、源朝臣松平山城守忠國の一拭、その他諸人よりの祈願絵馬多数が掲げてあったが、現在の拝殿を村人の寄付で明治34年改築建造した際、絵馬等個人が持つと罰が当ると言って全部焼却した。惜しむべきことである。
 御神体、本地仏として釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩、観音菩薩、文殊菩薩の金箔塗木像が祀られてあったが、明治の政令によって神仏分離され、これらは現在、松谷寺に安置されている。
【例祭日】秋祭=10月8日