◆三條 春日神社 (さんじょう かすがじんじゃ)

鎮座地

奈良市三条大路5丁目2番20号

電 話

0743-55-1100(宮司宅)

交 通

近鉄大和西大寺駅から徒歩約25分、または近鉄尼ヶ辻駅から徒歩約15分

【御祭神】天忍雲根命
【由 緒】 創立年代は詳細でないが、享保9年(1724)和州添下郡斉音寺村諸色明細帳に「三条村 一、春日大明神 社地百拾坪 境内御除地ニ面御座候百姓之内廻リテ神主相勤申シ候」と記されている。
 この文書から三条村の氏神として、少なくとも享保以前から祀られていたことがうかがえる。明治の社格制定時に村社に列し、昭和8年、神社隣接地の田地所有者水原氏及び氏子中の仲井氏両家から土地が寄附せられ、境内地が昔より拡張されて現在に至っている。昭和19年に指定村社の社格昇格を申請していたが終戦後の法令廃止で自然中止となった。
 旱害の折にはここで雨乞いをし、日を改めて春日奥山鎮座の鳴雷神社に参詣すれば降雨の恵みがいただけると、古来より信じられている。
 天押雲根命が御祭神であるのは御親神である天児屋根命が奈良にお遷りの折、当地にて休憩されたためその御子神である天押雲根命が奉斎されてという口説が残っている。
 古来より頭屋割度が行われ、大祭の奉祀にあたっていたが、昭和40年代に廃絶し、今では社務所がその活動の中心となっている。神社の管理、祭典の諸準備は「神主」「湯炊」として氏子各家が1年交代で奉仕、湯炊は見習い期間として一年間神主と共に奉仕した後、神主として次年度奉仕にあたる。
【宝 物】明治17年の社殿絵馬
【例祭日】秋祭=10月9、10日 太鼓台町内巡幸