◆南椿尾 三社神社 | (みなみつばお さんしゃじんじゃ) |
鎮座地 |
奈良市南椿尾町256 |
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電 話 |
0742-94-0613(宮司宅) |
交 通 |
JRまたは近鉄奈良駅から米谷行バス柳茶屋(正暦寺口)下車、徒歩35分 |
【御祭神】 | 八柱御子神 摂社・春日神社=天児屋根命 |
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【由 緒】 | 旧社名の八王子神社、祭神名の八柱御子神から見ると、両部神道の八王子権現の信仰がひろまった後に創られたと思われるので、創立は遡っても室町期以後であろう。現在の社名は、戦後宗教法人法のもとで神社を登記するときに間違って三社神社としたものとのことで、この新社名にかかわらず、八王子神社として理解すべきである。 摂社春日神社は八王子神社と並立して建っており、社殿の大きさ・配置から、二社はほぼ同格で、初めから意図的に建てられ、二社に対する信仰は同様のものであったと考えられる。当地は春日大社旧神領へと流れる菩提山川の上流に当る所であることから中臣の祖神天児屋根命を祀ったと思われるが、その由緒は確定できない。しかし戸数9戸の氏神として大切に祀られており、平成元年の式年造営に当ってはその前年から村落の人々が神社のために種々の作業に従い、本来の氏神社の姿を示してくれた。 ここの氏子総代は3年ごとに各家が持ち廻りで当っており、9年に1度は総代となるから、神社への奉仕にもその志が深い。また祭典の時の神領の献撤が参列者全員によってなされるという慣例も、神への奉仕の心をより一層ふかく育てている。 例祭日には当家において饗宴を行なったあと、当家の持つ御幣を先頭にして神社に参列するが、この奉幣のみが祭礼の形態として残っているものである。また祈年祭には松苗をつくり神道祭儀を行なうとともに、僧侶も参加して神名帳を読み上げる。神仏分離以前の形が残っている例と言えるだろう。 |
【例祭日】 | 10月10日 |