◆菩提山 春日神社 | (ぼだいせん かすがじんじゃ) |
鎮座地 |
奈良市菩提山町43 |
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電 話 |
0742-94-0613(宮司宅) |
交 通 |
JR帯解駅から徒歩約92分 JR/近鉄奈良駅からタクシーで約25分 |
【御祭神】 | 天児屋根命 |
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【由 緒】 | 当社は正暦寺参道から菩提山川の上流を渡った所にあり、かつ正暦寺も当神社の氏子となっているが、同寺との関係を証拠立てる文書などは残っていない。ここは春日大社の旧神領を潤す菩提山川の水源の地でもあり、そこを守護する意味で春日神社が立てられたとも考えられる。 鎮座地の旧字は「休場」といった。現在ではただの番地のみになってしまったが、ここから山間の田原へ抜ける道があり、さらに神野山へと続く。神野山付近には鹿島の神が春日御蓋山へ向かう途次休憩された所があるという伝承があり、当地もそれと同じお休み場だったとして、春日神を奉斎したのか。いずれにせよ、この菩提山川に沿っては当社のほか南椿尾、北椿尾、高樋と、春日の神々が見え隠れしているのである。 10月10日の例祭には氏子が当家の捧げる御幣を先頭に旧道を神社まで歩いてくるが、これはお渡り行事の簡略化されたものだろう。この時の神饌は「ナマコゼン」といって、麴蓋に供えられる。内容は松茸、しょうが、干柿等、この辺で産するものである。また米は稲穂のまま、天秤棒の両端にくくりつけ、それを担いできたままの状態で神前に供える。 |
【例祭日】 | 10月10日(現在では10月10日に近い日曜) |