◆松尾山 松尾山神社 | (まつおさん まつのおさんじんじゃ) |
鎮座地 |
大和郡山市山田町683 |
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電 話 |
0743-53-5023 |
交 通 |
JR大和路線法隆寺駅または近鉄橿原線大和郡山駅よりバス松尾寺口下車2キロ |
【御祭神】 | 松尾大明神 末社・春日神社=春日大明神 |
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【由 緒】 | 松尾寺三重塔の後方の高地に鎮守松尾山神社が鎮座する。東向に、春日造檜皮葺の三社殿が並び、これに拝殿と神楽殿が配設されている。三社は主神の松尾大明神(大山咋命)を本社、清滝権現(善女竜王)、牛頭天王(素戔鳴尊•櫛稲田姫)を脇社として斎祀する。古く三社大明神と呼ばれた。松尾大明神は当寺草創に当たって古く舎人親王が奉斎したと伝えられる。当時の山の神、地主神である。 清滝権現は、宗祖弘法大師の尊崇が厚く、なお当寺と縁故深い醍醐寺の鎮守神として仰がれた。また牛頭天王はいわゆる祇園信仰の主神として仰がれ、竜神信仰の清滝権現と並んで、国土安穏、五穀豊穣、万民快楽の守り神の神徳が知られる。 中古、神仏習合思想により中央地方の名神がぞくぞくと山内に勧請された。『松尾寺縁起』には十九神を掲げ、元禄時代「十九所明神」の称も起っている。なかんずく、当寺が興福寺の末寺となったため春日大明神が祭祀され、鎮守三社の一つにこれが加えられた時期もあった。春日造の鎮守社殿はそれの名残りである。 なお、商工業の守り神や修験道関係の諸神も祭られた。現在、黒焦げの神像3体(男神2・女神1)が発見されている。三社三神の祭神についても変遷があったかもしれない。 たまたま、鎮守松尾大明神に奉献された宝暦8年(1758)の石灯籠が現存している(現在地に移)。これは南都酒屋の杜氏の仲間連中が寄進したもので、松尾大明神の造酒の神徳が仰がれていたからにほかならない。 |
【宝 物】 | 神像=男神像2体、女神像1体 |
【例祭日】 | 松尾山の秋祭=10月1日 |