◆石川 八坂神社 (いしかわ やさかじんじゃ)

鎮座地

大和郡山市石川町526

電 話

0743-55-1100(宮司宅)

交 通

JR・近鉄奈良駅から天理行バス森本下車10分

【御祭神】素戔嗚尊、春日大明神、事代主神
【由 緒】 創始の年代その他については不詳であるが、10月10日(以前は9月13日)の例祭は、古い伝統にもとづく特色のあるものである。
 当祭は二組の「座」によって執行され、一を本座、一を古基座と言う。本座は4軒、古基座は24四軒の家が座筋と定められ、ともにほぼ同様の行事を行なうが、現在古甚座では10月7日に小御幣を作り、翌八日のイトナミの餅搗きには当屋の門前の割木の 上に置いた小宮にこの御幣を安置、9日の夜宮では男性古老の「六人衆」が神社で「当屋籠り」をなし、日が暮れた頃「東ノハツボサン」「西ノハツボサン」と呼ばれる樹叢へ御幣を納めに行く。
 例祭当日の10日には当屋で一献あってから御渡りになるが、この行列は米包をつけた御幣を先頭に、青竹の前後に角樽、稲穂を懸けて担いだ「センダチ」、素襖を着し刀を差した2人の警護、紋付袴に金烏帽子で化粧をした「当人子」(当屋の子供)、以下座筋の人々の順で、出発時に先頭が「トウニントウニン」と叫ぶと一斉に「ワァー」と笑う。すると座中より「もう一笑い頼みます」と声がかけられ再度一斉に「ワァー」と笑う。その後も曲り角ごとに一笑い行事を行ないつつ神社へ到着。これはかつては馬で宮詣りをしたので、曲り角で馬をたしなめたのが伝わったものと言われている。
 当日の神餞は月々の小御膳に対し大御膳といわれるもので、シラムシの薦巻きを中心に野の物、山の物、里の物、海の物を供える。かつては八日のイトナミには菩提山川で米を洗った一番汁を汁にし、餅は樫の棒を杵にして伊勢音頭や木遣り歌、石搗歌で千本搗きをして搗きあげたのだという。
【例祭日】10月10日