◆吉隠 春日神社 (よなばり かすがじんじゃ)

鎮座地

桜井市吉隠瀧ヶ尻1137

電 話

0744-48-8828(宮司宅)

交 通

JR/近鉄桜井駅からバス「吉隠柳口」下車、徒歩約10分
または「吉隠」下車、徒歩約12分

【御祭神】天児屋根命、天太玉命、武甕槌命、比売大神
【由 緒】 吉隠の地は古から名の知られた所で、『日本書記』にも持統天皇即位10年の条に、菟田の吉隠松が下に幸し給うたことが見える。当地は伊勢に通ずる街道であり、その道沿いに松が下という字が残っていて、昔はこの地が栄えていたと考えられる。
 また当地は長谷八郷中の一であり、今も長谷寺の旧領地である瀧蔵神社の郷であって、毎年旧正月11日の例祭に参拝する頭人は、代々当地の藤原姓を相続する者をもってするのが古例とされている。春日神社は藤原氏の祖神であるところから、昔当地の藤原氏が、この春日の神をここに祀ったものと思われる。  当境内には幹廻り一丈以上、二丈に近い老杉が数本あり、当社の古い歴史を示している。
 この辺一帯は古代大和の聖地、神の郷として伝承されてきた地域であり、祭礼も素朴な形で伝えられてきた。
 1月8日の祈年祭は俗にいう御田祭りで、弓矢神事、種籾蒔き、松苗をもってする田植を神職以下氏子が奉仕、牛王宝印と松苗を氏子に配布し、当屋が初講の座を営む。また10月10日の例祭は俗に上之郷祭と言うが、7日から9日まで戸主一同2夜3日の籠を行ない、宵宮には宵宮座を営んで次の当屋を定めている。
【例祭日】10月10日(例祭宮籠祭=10月7日から3日間/宵宮祭=10月9日)