◆尼ヶ生 春日神社 (あまがしょう かすがじんじゃ)

鎮座地

五條市西吉野町尼ケ生830

電 話

0747-52-9015

交 通

JR和歌山線五條駅より城戸行バス城戸下車、下市口駅行バスに乗り換え十日市口下車徒歩15分、あるいは近鉄吉野線下市口駅より城戸行バス十日市口下車、徒歩15分

【御祭神】建御賀豆知命、比売神、伊波比主命、天児屋根命
【由 緒】 尼ヶ生という所は西吉野村の東部、五条から入ると賀名生、城戸を通ってぐるっと回り込むが、下市からは南へまっすぐ約8キロの所で、西吉野村の東部に当る山村である。
 尼ヶ生は「天ヶ庄」で御料郷の一つ。慶長郷帳では村高118・54石、幕府領とある。「西吉野史」によると、後醍醐天皇が賀名生に遷行のみぎり、この地に御休息になった際、一人の老婆が甘酒を献上したところ、帝は大へんお喜びになったことから甘酒が転化した地名とも、また、白銀山麓に居住していた「安満氏」のアマに関係があるともいわれる。
 当社は古く、上垣内の大谷家所有の山項に、地蔵菩薩(天児屋根命の本地仏)と共に祀られていたが、維新の神仏分離で現在地に遷座されたという。
 元禄以降の棟札類が現存するが、天明3年(1783)や文化6年(1809)に「奉遷宮春日大明神」の旨を明記したものがあり、江戸中期に春日の神が祀られていたことはもはや間違いない。また、慶応2年(1866)の棟札に「奉上棟、大元尊神、罔象女神、五帝龍神」と見えるところから水神を併せ祀っていた形跡もうかがわれる。
【宝 物】刀剣1振/神鏡4面
【例祭日】秋祭=11月3日 旧12月1日
【祭祀】初午=4月/夏祭=7月11日/氏子総代詣/毎月1日、16日