◆関戸 春日神社 (せきど かすがじんじゃ)

鎮座地

宇陀市大宇陀関戸266

電 話

0745-84-2613(宮司宅)

交 通

近鉄榛原駅から奈良交通バス大和上市行関戸下車

【御祭神】天児屋根命
【由 緒】 鎮座地である関戸は松山(大宇陀町の旧名は松山町)より吉野郡へ向かう街道の要所である。創祀・由緒については不詳であるが、郡内には旧奈良春日社領が多く、社地も御神領地として春日大社祭神を奉斎したものと思われる。
 10月10日例祭当日お当渡しと称して午後2時頃より当屋の家へ氏子戸主全員が集まり、床の間に当屋の神様(小さい神殿に神札を祀る)を祀った座敷で宴を開く。当家の主人が一同に「今年一年無事神様をお守りし神社に奉仕させていただきありがとうございました。村の定めで粗飯ではございますがゆっくりとおあがり下さい。」という旨の挨拶をしてから、宴の中ほどで宮司がお当渡し(当家交代)の式を行う。まず三宝にオヒネリ(小さい紙にこれまで当家を務めていない氏子の名前を書いて米粒大にまるめたもの)を載せて供え、大祓詞を奏上し、神殿の御扉を開き、剣先大麻をもってオヒネリをかき混ぜると剣先にオヒネリがついてくる。それを区長が開いた白扇に受け開く。そこに書かれている名前の人が次の当家を務めるのである。そのあとも日が暮れる頃まで宴が続き、取りの盃の時、新旧当家が盃を交わし、その盃が参列者全員に廻り、新旧当家の挨拶があり式が終わる。その後当家で準備された神饌の三宝を各々が奉持し、神社まで参進し、例祭を執り行なう。祭典終了後盛大に御供まきが行われて全ての行事が終わる。
 当家は1年間神社の祭典の準備・管理に当るとともに、自宅に当家の神様を祀り奉仕する。
【例祭日】10月10日