◆加太春日神社 (かだかすがじんじゃ)

鎮座地

和歌山市加太1343

電 話

0734-59-0368

交 通

南海電鉄加太線加太駅下車徒歩6分

【御祭神】天照大御神、天児屋根命、武甕槌命、経津主命、住吉大神
【由 緒】 「紀伊国造家旧記」によると、神武東征の際、天道根命が神鏡と矛を奉じて加太浦に上陸、頓宮を造営して天照大御神を祀ったことに始まるという。当地は漁業の盛んな所であるため航海安全と大漁を祈願する住吉大神を合祀したらしく、文保元年(1317)6月29日付賀太庄住吉社への寄進状が残されている。社名については「紀伊風土記」によると、日野左衛門藤原光福が地頭として嘉元年間(1303〜06)にこの地を支配したので自分の祖先神である春日三神を新たに祀り、総名として「春日社」と称したとあり、嘉吉2年(1442)の記録として春日明神神事日記がある。「紀伊名所図会」によると社地は現在地の東の山腹にあったが天正年間(1573〜92)に羽柴秀長の家臣で和歌山城代であった桑山重晴が現在地に遷したとあり棟札(重文)によって慶長元年(1596)に大がかりな社殿造営のなされたことが実証されている。
【宝 物】本殿・棟礼14枚=国指定重要文化財/釣灯籠1対=寛政11年/神鏡=漢式神獣鏡他6面/絵馬=雲龍之図・天保15年/神額、神輿
【例祭日】海老祭=5月20日
往時当地では伊勢海老の漁獲多く、例祭当日氏子各家庭でも神棚に供えたのでこの名があり、現在は柏餅で代用している。
【祭祀】初えびす祭=1月10日/鯛寒祭=2月中旬・鯛の放生会/聖護院祭=4月中旬・門跡以下山伏僧参拝/蛭子祭=旧6月10日・境内社例祭、餅まき神事/桑山祭=11月3日・創殿感謝祭/除夜祭=12月31日・庭火神事