◆伊賀 春日神社 (いが かすがじんじゃ)

鎮座地

伊賀市川東613

電 話

0595-45-4398

交 通

JR柘植駅からバス「川東」下車、徒歩約3分

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命、姫大神、天押雲根命
【由 緒】 当社は奈良朝神護景雲の昔、春日の大神が常陸の鹿島より奈良へ御神幸の途次、伊勢の桑名から鹿西五木(川西の斎場)に着御、その神殿の杜に鎮座されたが、神護景雲3年(769)9月17日、今の地に社殿が造営され正遷宮が行われたと伝える。
 現在の鎮座地川東は、川西、山畑等とともに往昔の伊賀国壬生野郷で、壬生野は「中右記」の元永2年(1119)や「吾妻鏡」建保4年(1216)の条に明記されている900年以来の南都春日社の社領である。「三国地誌」が平安末期の保延年中(1135~1141)、三笠山より勧請するところというのは、この社領となったことに関係する所伝ではなかろうか。戦国時代の天正9年(1581)、兵火にあったが、織田氏の武将滝川一益の敬神により、本殿・拝殿は無事難をまぬかれ、以来氏子村民の信仰ますます篤く、ことに藩主の藤堂家は毎年例祭に馬を貸し与え、幣帛料を奉ったという。
 明治17年2月29日郷社に列せられ、去る昭和51年11月14日には御鎮座1200年式年祭が執行された。神社本庁や春日大社より献幣があり、当地では前例のない伊勢神宮の舞楽も奉納されて慶祝に賑わったのである。
【宝 物】古文書=町文化財、天正11年立願状、天正13年湯茶文書、借米文書、宮座文書/大絵馬13枚=町文化財、延享4年、寛政2年、天明6年、文化11年、嘉永5年ほか/棟札=宝永7年
【例祭日】4月16日 春日大神の御神像御旅所に渡御。各宗旨座による子ども角力
【芸能・特殊神事】獅子神楽