◆大門 春日神社 (だいもん かすがじんじゃ)

鎮座地

福山市大門町4-31

電 話

0849-22-1569

交 通

山陽本線大門駅下車、南へ約1キロ

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神
【由 緒】 当社は備陽六郡誌、西備名区等に記載された古社で、備後国深津郡津之下村亀山に鎮座、奈良春日大明神の御分霊と伝える。おそらく王朝の頃ここに斎き祀られたものであろう。明治維新までは同郡大門村上之坊の所轄として祭礼が行われていた。祭礼日は寛政(1789~1801)頃までは毎年9月15日。その後9月18日に変更、近年になって太陽暦10月8日に、最近は10月10日となった。
 社殿の再建修築に関しては文化2年(1805)調べの上之坊神社由来に次の年代が見られる。
 元禄12年(1699)、享保15年(1730)、元文4年(1739)、安永6年(1777)、安政5年(1858)。
 なお右の由来には次の記述もある。「津之下氏神春日大明神王体陽陰二神御長け七寸許り座像」
 石の鳥居は元文元年(1736)9月8日の建立である。当時は津之下村亀山から東方野々浜村鶴山に至るまでは、立干という方法で漁猟をする入海で鳥居は亀山の南の浜辺にあり、ここから急勾配の参道で神殿正面へ直に上ったが、明治17年の津波で破壊され、場所を変えて再建、昭和三十六年日本鋼管福山製鉄所誘致に伴う区画整理で神社の登り口は北側となった。
 現在では伝統の「跳踊り」が青年等の手で復活、年々盛大に祭典が行なわれている。跳踊りは秋の例祭で神幸の先祓いをし、お旅所ならびに氏子の新築家屋、新婚の家の庭で跳ね踊って悪魔ばらいをするもので、赤鬼、白鬼の二つがいる。
【例祭日】10月10日
【祭祀】祈年祭=2月17日/春祭=3月3日/秋祭=11月23日