◆矢上 春日神社 (やがみ かすがじんじゃ)

鎮座地

板野郡藍住町矢上春日68

電 話

0886-92-2770(宮司宅)

交 通

高徳本線勝瑞駅からバス鍛屋原線春日下車5分

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命
【由 緒】 当地は27代安閑天皇2年(6世紀)に阿波国に春日部の屯倉が置かれていた追跡で、当社はその頃から存在していた神社と伝えられている。
 古文献に「板野郡矢上村に春日と云ふ地ありて、その所に春日大明神を祀る、又社の辺に楠樹あり、廻り拾参間許りなる大木なり、古き楠は彼れ是れあれど、かかる大木は此の御国に有る所なし」と記されている。また『阿波志』には「春日祠矢上村春日に在り、楠あり囲り六丈余り、分れて三幹となる云々」とある。
 この楠は現社殿の裏にあり、樹齢千年余と推定されて県指定天然記念物であったが、昭和43年9月の台風で倒れ、現在は巨大な残存幹から新しい枝が繁茂している。
 なお『寛保改神社帳」に「矢上村春日大明神宮坊矢上村山伏延寿院」と神社名が見える。
 また当社の近くに「鹿の墓」というのがあるが、これについては次のような話が言い伝えられている。――春日大神の御分霊を慕ってついてきた一頭の神鹿が、毎年現われて矢上の村人たちに長年親しまれていたのだが、遂にある年死んでしまった。その死を悲しんだ人びとが丁重に埋葬し、神に仕えたこの鹿のことを後世に伝えた、というものである。
【例祭日】春日祭=10月10日 2台の太鼓屋台出る
【祭祀】祈年祭=2月17日/新嘗祭=11月27日