◆田原免 春日神社 | (たばるめん かすがじんじゃ) |
鎮座地 |
佐世保市吉井町田原428-1 |
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電 話 |
0956-64-2212 |
交 通 |
JR佐世保駅より松浦鉄道乗り換え吉井駅下車10分 |
【御祭神】 | 天照皇大神、天児屋根命、建甕槌命、経津主命 |
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【由 緒】 | 創祀は未詳。社伝によると社家横田某は奈良の春日神社の御分霊を馬に乗って奉持し、この地に勧請し、氏神として祀った。このとき馬をつないだと伝えられる樹齢千数百年の大楠が、現在でも社前に栄えていることから、当社は千年の星霜を経た古い神社と思われる。また当社はもと現鎮座地の裏山に祀られていたが、たびたび野焼の火難にあい、長享年間に現在地へ遷座された。なお、もとの社地は「神去り岩」と呼ばれ、宮地嶽神社が祀られている。 社記によると「長享二年(1488)宝殿ノ再建大野治郎左衛門、明応三年(1494)宝殿再建吉田豊前守」とある。大野・吉田は同一家で、この地(吉田)の領主であった。 寛文7年(1667)吉田村一ヶ村の総廟となし、社殿造営、祭費米1石3斗4合1勺。さらに寛文7年拝殿造営、天和3年(1683)石鳥居建立、寛永年間に末社若宮大明神の祠建立、享保3年(1718)には末社猿田彦大神宮の祠再建、同じ5年当社御宝物殿再建、同15年拝殿再建、元文4年(1739)若宮大明神、稲荷大明神の宝物殿建立。 寛政元年(1789)に美濃守橘祇美によって平戸藩主参詣のために見聞された当社の縁起書が記されている。また神社の宝剣も藩主命により磨かれている等、特に藩主の信仰は深かったと思われる。 明治4年、吉田村一ヶ村の産土神として旧平戸藩主から祭米1石6升7合3勺が渡されるが、翌5年廃止。7年村社となり、祭費料十三円交付される。さらに明治二十七年社殿が造営され、現在に至っている。 鎮座地吉井町は昭和40年代初期までは、炭鉱の町として栄えたが、閉山に伴い人口は半減し、主要産業も農林業へと変遷した。特産物はイチゴ、メロン。福井洞穴(旧石器時代)など数多くの遺跡がある。神社数は26社で春日神社は吉井町総氏神として各神社と共に信仰され、所謂二重氏子をもつ。 |
【宝 物】 | 御鏡=4体/随身像/太刀 |
【例祭日】 | 10月6・7日(通称吉田くんち) |
【祭祀】 | 歳旦祭=1月1日/元始祭=1月3日/初講祭=1月6日/祈年祭=2月17日/祇園祭=7月15日/新嘗祭=11月23日 |