◆勢家 春日神社 (せいけ かすがじんじゃ)

鎮座地

大分市勢家町4-6-87

電 話

0975-32-5638

交 通

JR大分駅下車、大分交通バス春日浦下車3分

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神
【由 緒】 天長年中市川某が南都三笠山四所大神を勧請し奉ったとも、また清和天皇の御宇貞観2年(860)3月国司藤原朝臣世数が勅を奉じて南都より勧請したとも伝えられ、1100余年の歴史を有する古社。建久7年(1196)大友能直が当国に封ぜられてより22代358年間居城府内の総廟として、しばしば社領を奉献し祭祀を厳修して厚く崇敬の意を致され、社頭の結構荘厳に祭祀も殷盛を極めた。天正年間島津の兵火に罹り社殿を焼失、社僧わずかに社宝、記録を奉じて海路密かに逃れようとしたが不幸奇禍のためことごとくこれを亡失した。
 慶長8年(1603)に至り藩主竹中重利社殿を再営し、重利はまた慶長12年江戸よりの帰途播磨灘において暴風雨に遭遇して危機にさらされたが、春日宮に祈請して無事を得たので境域に稚松10万本を植えて奉賽したという。当時の広大な神域を偲ぶにたるものがある。爾来歴代藩主は産土神として年々祭祀料を奉り、社殿の虔修を行なう等尊崇怠らず、特に日根野吉明は寛永12年(1635)入府以来神宝を寄進し、伝記を蒐集し、祭祀の復興等を行なった。
 明治、大正、昭和の聖代大分市の発展とともに市の総氏神として神威いよいよ顕揚せられたが、昭和20年7月17日未明米空軍の焼夷爆撃により社殿ことごとく焼失した。昭和40年戦災復興奉賛会を組織し、氏子、崇敬者の浄財寄附を得て現社殿を新築し、同42年10月18日遷座祭を斎行、翌43年7月神社本庁より別表に掲げる神社に加列せられ、名実共に新産都大分市の代表神社として御神徳を仰ぎ奉る次第である。
【例祭日】4月13日
【祭祀】祈年祭=2月19日/夏季大祭=7月19日/秋季大祭(潮掻神事)=10月19日/新嘗祭=11月23日