◆三笠山 春日神社 (みかさやま かすがじんじゃ)

http://www.mikasayama-kasuga.com/

鎮座地

大分県豊後高田市草地三笠山5206番地

電 話

0978-24-2529

交 通

JR宇佐駅からバス「豊後高田市役所」乗換「古城老人憩の家」下車、すぐ

【御祭神】武甕槌命、経津主神、天児屋根命、姫大神
【由 緒】 大同4年(809)己丑、当地に霊光が連夜続き地元民が恐れていたので、兵部卿という勇敢なるものがその様子を伺ったところ、樽の大樹の梢に白髪の老翁が突然現れ「我は三笠山に住める翁ぞ」と告げて、南東方向に飛び去りました。これぞまさしく春日大明神の神霊に違いないと確信し、社殿を造営して春日大明神の神霊に違いないと確信し、社殿を造営して春日大神を奉斎、当山を三笠山と名付けました。
 爾来、国東草地荘総鎮守として豊後守護職歴代大友氏の崇敬厚く、承元2年(1207)に翁面と獅子形一対の寄進があるなどの社頭が繁栄しましたが、耶蘇教におぼれた宗麟の虐政により社殿は破却されてしまいます。しかし氏子による宝殿一宇の再建から始まり暫次社殿を復興、また中津藩細川、島原藩松平両氏の格別の崇敬により祭祀を再興して社勢を取り戻しました。明治6年(1873)に郷社、同22年には遅れていた「御鎮座一千年祭」を斎行、同39年に神饌幣帛料供進神社の指定を受けるとともに、同42年に正当「御鎮座一千年祭」を斎行、大正10年(1921)に拝殿の改築などを行い現在見る佇まいが整うことになります。さらに加えて、昭和8年(1933)に東京で開催された全国郷士舞踊民謡大会において、当社の大提灯を掲げて参加した「草地踊り」(現在、県選択無形文化財)が優勝したことにより、故郷のそして氏神様の名声が一気に高まりました。
 今次大戦後は、過疎高齢化が進む中、平成14年(2002)に氏子崇敬者の総力を挙げて「平成改修工事事業」を実施し境内の面目を一新。同21年には神社本庁より「神社振興対策教化モデル神社」の指定と、同年四月に「御鎮座千二百年祭」を斎行して75年ぶりの「潮汲み神事」を執り行いました。そして同23年に本殿以下計13件の建物郡が「国登録有形文化財」となるなど、県内最古の春日社として御神威弥々高く内外の崇敬益々広まっています。
【宝 物】国登録有形文化財:本殿、摂社厳島神社、摂社八坂神社、申殿、拝殿、篭り屋、神楽殿、鐘楼、神門、西門、余興舞台、参道鳥居、西参道鳥居(平成23年10月28日付)
市指定史跡:潮汲みお旅所(昭和54年9月21日付)
市指定有形文化財:潮汲み神事絵巻 一巻(平成14年9月3日付)
【例祭日】4月15日(現在は4月第3金・土曜日)
【芸能・特殊神事】龍神祭…旧暦2月初辰 海岸にて潮汲みを行い、持ち帰って神前にお供えした後、境内にまく過不足のない一年間の降雨を願う祭り。