◆伊万里 塩竈神社 (いまり しおがまじんじゃ)

鎮座地

伊万里市瀬戸町2911ー1

電 話

0955-23-2093(宮司宅)

交 通

JR松浦線(筑肥線)伊万里駅下車バス20分

【御祭神】武甕槌神、経津主神、塩土老翁神
【由 緒】 創立年月日等不詳であるが、慶長19~元和3年(1614~17)にかけて、佐賀鍋島藩主鍋島直茂公が、福岡藩主黒田長政公の援助をうけ、筑前姪浜(現福岡市西区姪浜)から、製塩業を営む人々をよび伊万里湾に藩唯一の塩田を設置したとき、その守護神として勧請したと伝える。
 三柱の御分霊は、当時外様大名同士の縁で、陸奥国仙台藩主伊達政宗公に願い、塩釜市の塩竈神社より戴いたともいわれる。また瀬戸町内には、姪浜から来た塩田業の人々が勧請した志賀神社も祀られている。
 当社の南側は伊万里湾に面し、現在国道204号線が横断しているが、鳥居前の浜を新浜といい、明治43年9月に塩が国の専売となって塩田が廃止されるまでは、付近でも良好な塩田であったといわれるが、今では田畑として耕作されている。
 鎮座地付近は、早里という地名であるが、ここには姪浜から船で渡ってきたとき、途中時化にあい、暮れの12月30日にようやく到着したため、正月の用意もできず、ぼた餅を供えて新年を迎えた故事にちなみ、今でも「ぼた餅先祖」と称して正月にぼた餅をお供えする家もある。
【例祭日】12月18日
【祭祀】夏祭=7月15日