◆北方 春日神社 (きたがた かすがじんじゃ)

鎮座地

米原市北方1306

電 話

0749-55-1303(宮司宅)

交 通

JR近江長岡駅下車タクシーにて約5分

【御祭神】天児屋根命
【由 緒】 当神社は、元明天皇の和銅年間(8世紀初)に僧行基が近江国を巡錫の途次、旧神社鎮座地小字年吉の瓢箪山に来り、日暮れて困じたるため、日盡の郷と号し、錫を止めて神社を建立したと伝えられて、往古は日舂大明神と称したが、文明2年(1470)北方に当る日向山に遷し、春日神社と改称、この地を日盡村ともいった。
 当地は昭和59年に滋賀県教育委員会が発掘調査を行った結果、奈良時代後期から平安時代初期の長岡郷役所兼郷長邸と推定される大規模な古代建物跡25棟や、遺物として「暗文入り土師器」のほか、曲物、須恵器、硯片、瓦片など8、9世紀のものが大量に出土していることから、行基菩薩の伝承が生まれたのであろう。日舂大明神が春日神社となるのも中世の春日信仰の高揚のためと考えられる。
 旧社殿は、江戸時代末期に消失したので、文久3年(1863)に再建したものである。明治9年村社に列し、同31年、丘の西谷に遷座した。同42年神饌幣帛料供進指定となる。
 当社に花の頭神事が伝わっており、氏子中を、東西南北・年吉の5組に分ち、祭儀に続き「花の頭家」と称する組を抽せん、1年間の世話を委ねる。
 頭家は、組員と各祭典の準備・執行を為し、翌年2月7日になれば、次の当選組へ、午後神送りと称し、頭家の捧持する御幣を護りつつ、撤下品の鏡餅、神酒、餅花(欅の枝に餅を巻き付ける)を次の頭家へ送る。その後余興が催され神賑行事が恒例であったが、現代風に変わっている。
【例祭日】例大祭=5月1日
【祭祀】初神事(祈年祭)=2月7日/農休祭=6月中旬日曜日/秋祭=9月13日/愛宕祭=9月23日/仕舞休(新穀感謝祭)=11月3日/新嘗祭(大祓)=12月13日