◆西院 春日神社 (さいいん かすがじんじゃ)

http://kasuga.or.jp/frameindexjp.htm

鎮座地

京都市右京区西院春日町61

電 話

075-312-0474

交 通

阪急/京福西院駅下車、徒歩約3分、
京都・市バス「西大路四条」下車、徒歩約3分

【御祭神】建御賀豆智命、伊波比主命、天児屋根命、比売神
【由 緒】 天長10年(833)2月28日、淳和天皇が仁明天皇に皇位をお譲りになり淳和院(西院)に移られた際、勅諚により奈良の春日四座大神を勧請せられたにより始まる。淳和天皇の皇女崇子内親王が疱瘡(ほうそう)に悩まれたとき、神前の霊石が疱瘡を生じ、内親王の悩みに代ってより以後、病気平癒の守神として崇められて古くは仁明天皇承和5年7月、近くは寛政12年2月21日仁孝天皇ご降誕のときご胞衣を当社境内に埋蔵され、ご健康を祈願し、天保元年12月敏宮様ご病気のとき、和宮様ご降誕後17日に、それぞれ祈禱を命ぜられた。このように歴代天皇をはじめ、公卿、一般庶民の信仰も厚く、特に近江、丹波、摂津、河内、播磨の5か国には明治維新まで神札の頒布を行っていた。
 鹿島、香取の武神と枚岡の文神を合祭し、古くから厄除け、病気平癒の神として深い信仰と共に近年は建御賀豆智命と伊波比主命が天孫降臨に先立って国土平定の交渉に成功なさったご事蹟により交渉成就事業の繁栄に信仰がよせられている。また建御賀豆智命が鹿島から白鹿に乗り長い旅路をつつがなく春日の宮居に鎮まられた故事により、ご祭神に行路の安穏と加護を祈り旅立つ「鹿島立ち」の信仰から旅行安全、交通安全を祈る参拝者が目立っている。
 享保年間の山城国の石高表によれば、西院村は国内348カ村中、第3位の石高を誇っており、この経済力を背景に、1村に2基の神輿を保有しているのは特筆すべきことである。この神輿は江戸初期の製作で、重量(2トン)、美術工芸品としての価値、ともに第一級のもので、地金彫刻の繊細さに加えて消鍍金(けしめっき)が施されており、その歴史的な重みは京都ならではのものと評されている。
【宝 物】神輿2基
【例祭日】10月11日