◆西本荘　春日神社 （にほんじょう　かすがたいしゃ）

鎮座地

 篠山市西本荘１９

電　話

 079-552-2418

交　通

 JR福知山線篠山口駅よりJRバス西本荘下車徒歩6分、またはJR山陰線園部駅よりJRバス東本荘下車徒歩5分

【御祭神】天児屋根命
【由　緒】創立年月日は不詳であるが、明治三十五年一月二十三日付で出された「社殿改造之儀に付願書」によれば、当時あった社殿が元禄十年（一六九七）五月に建てられたものであると記され、また境内の石灯籠には、享保・寛政・文政の年号が刻まれている。
明治六年十月に雲部村村社に列せられる。
昭和三年五月には氏子五百余人出役奉仕、別に四千有余円をもって大鳥居、狛犬等の建立、境内参道の整備、また同六十三年十月には本殿内陣、御帳台の修理等施行された。
当神社では、宮の禱（当）という頭神事が天明年間（一七八一〜八九）から続いている。
宮の禱（当）神事……毎年当人は二人選ばれ、一月二十八日に「おはけ建の儀」と称して、薪十六束を準備し〆縄を張って積み重ね、上に御幣を立てて神職を招き献灯、この日から二月二十四日まで毎日献灯、穢にふれず斎戒する。このおはけは二十四日の宮参りの儀の後倒す。
二月二十四日は「宮参りの儀」が行われる。当人は早暁斎戒沐浴し、神職の先導により前年度当人二人と次年度当人二人の計六名で神饌を捧持して神社に参詣、頭渡しの奉告をし退下する。講衆（氏子）は当日午前十一時に打揃って神社に参拝し、公民館（昭和二十九年より）に入り饗膳をする。饗膳には、大盛り飯、大盛り膾等が出る。
適宜の時刻に代表者により、当文に当人の氏名を記入し、次年度への頭渡しの儀を行い、講衆から祝詞をうけ、当文をもって神社へ参詣する。
このとき苞に入れた特殊神饌を捧持し神祭を行う。この神饌は花かんざしという藁つとに六角切りの人参を差した十二本の竹串を立てたものや、小餅五、六十個、おこわ、十二匹のイワシ、長さ五センチくらいに切ったゴボウを藁で束ねたもの十二本、朱塗り箸十二膳、洒一升を、お櫃や桶に入れて供える。当人は一年間旧習に倣って神社に奉仕し、心身を潔め精神修養につとめる。
【例祭日】春日祭＝10月13日
【祭祀】宮の禱（当）祭＝1月8日・2月24日