◆木曽上 春日神社 (きそがみ かすがじんじゃ)

鎮座地

淡路市木曽上57

電 話

0799-28-0624

交 通

志筑バスターミナルより淡交バス志筑-鮎原線八軒屋下車10分

【御祭神】武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比咩神
【由 緒】創立年代は不詳であるが、元塩田村春日神社を氏神としていたのを、後一社を独立奉斎したと伝えられる。その時期は江戸初期を降らないことは確かで、そのことは本殿の棟札に、

 (表)奉棟上建立若宮大明神社、金輪聖皇天長地久、御願円満社頭繁昌所
 (裏)庄中安穏諸人授楽、本願権大僧都快賢、
     慶安辛卯(一六五一)三月吉日
    皆令満足故也敬白、摂州大坂大工甚兵衛

とあって、現在は存在しないが、少なくとも当社の末社若宮神社が江戸初期にあったことは間違いないところから、その本社春日神社はそれ以前の創建と考えられるからである。また、戦争中供出された鐘銘には元禄十年(一六九七)鋳造とあったというし、寛延二年(一七四九)在銘の石灯籠や、同三年建立の石造鳥居等により、か近世江戸時代を通じて社頭が遂次整備されていった跡がうかがわれる。
明治維新、神社制度の改革により、従来の別当、杜僧を廃し、同六年二月村社に列す。さらに同十二年本殿を後方の山腹に移転新築し、同四十年幣殿の新築と、社務所の改築が行われ、大正七年には神饌幣帛供進神社に指定された。
当社の祭礼は昔は二月十五日と八月十日で、二月の祭にはその十日十一日、檜原上下両村隔年に頭人一人ずつが出た。これを煎餅押と言って、今年の頭人の家で一升ばかりの煎餅粉を椰の実ほどに円く押平め村民に振舞ったという。また頭家の庭中に簀囲いをし、その中央に三尺ほどの椿の枝を立て、この椿に籤を入れた桝をくくりつけ、翌年の頭家を決める。賀宴の席には松竹梅を飾った島台も出され、結昆布等を入れた吸物に、煎餅、梅干、蘇菜、揚梅等の料理が出され、一尺ばかりの竹でキセルを作り姻草を紙に包み切火縄を添えて請煙させる古いしきたりがあったと『淡路味地草』に記されている。
【宝 物】御神輿一台/御幸用神具装具一式
【例祭日】9月28日
【祭祀】祈年祭(春祭)=4月17日/夏祭=7月20日/新嘗祭=12月10日