◆上木崎 春日神社 | (かみきざき かすがじんじゃ) |
鎮座地 |
南丹市園部町上木崎町宮ノ口29 |
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電 話 |
0771-62-0535(宮司宅) |
交 通 |
JR園部駅より徒歩30分、または京都交通バス園部駅より徒歩15分 |
【御祭神】 | 武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神 |
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【由 緒】 | 創祀年代は詳らかではないが、元亀四年(一五七三)九月の記録があるのでその頃には祀られていたと思われる。戦国時代、兵火により焼失するが天正年間(一五七三〜九二)に再興されたと伝えられる。近くにある城崎神社の分霊をまつったと伝え聞く。一名「谷の宮」といい、宮寺に谷の坊がある。延宝八年(一六八〇)、園部藩主小出英法(英利)が石鳥居を奉献。宝暦・明和年間にそれまでの本殿を豪壮雄大にして、細部の彫刻に至るまで巧みに美しく再建したと見られる。祭神が春日の神になったのは、城崎神が春日神に変わったことによるものと思われ、城崎神社と何らかのつながりがあったらしい。 当社には神仏習合の名残りとして、九月十五日に「放生祭」という祭事がある。もとは放生会と称したと思われるが、古記録など残っておらず、口伝によれば江戸時代頃、明治維新の前までは盛大に行われていたようで、本殿の後方、二、三メートルの高台に神池という池があり、そこに鯉を主として、川魚や亀、ときには付近に鶏などを放したようである。 これが跡絶えたのは、明治政府による神仏分離令の発布が契機になったと思われる。 昭和の初め頃は小規模ながらも行われており、昭和五十年頃数年間は、祭に併せて鯉を一匹だけ池に放していたようであるが、現在は当日本殿での祭典のみとなっている。 |
【例祭日】 | 秋祭=10月15日 神賑行事として神渡御あり |
【祭祀】 | 氏子初詣参拝=1月1日/祈年祭=2月選日/大祓式=6月・12月/放生祭=9月15日/新嘗祭=11月中 |