◆木津　幣羅坂神社 （きづ　へらさかじんじゃ）

鎮座地

 木津川市市坂幣羅坂１００

電　話

 0774-72-1350（宮司宅）

交　通

 近鉄奈良駅から奈良交通バス上狛車庫行市坂南口下車北へすぐ

【御祭神】大毘古命
【由　緒】社伝によれば、人皇第十代崇神天皇の御宇十年、大毘古命は朝命を受け、四道将軍の一人として越の国に向かわれる途中、当地幣羅坂の辺りで腰裳を着た少女に逢われた。少女は歌を詠うのみで、いくら問いかけても何も言わず、先の歌を三度くり返し姿が見えなくなった。
大毘古命は大いに怪しみ、馬を返してこの旨を朝廷に奏上、天皇は武埴安彦王の反逆を知った。
大毘古命はもとの幣羅坂に引き返し、泉河を挟んで武埴安彦王と対しこれを撃ち退けた。時に将軍は州見山に登り、土台を築き忌瓮を据えて、天神地祇を祀った。
大毘古命の軍功著しく、その後朝命により幣羅坂に宮殿を造り、天津少女神を崇祀して幣羅坂宮と号した。やがて、大毘古命は薨じられ、当地小字西山の地に葬られるが、のちに天津少女神とともに当社に合せ祀られた。
中古、当社社家の絶家により、南都春日社祢宜の兼勤するところとなり、春日神社と称したが、明治三十九年京都府知事に願い出て、もとの幣羅坂神社に改称した。
現在の社殿及び諸施設は、昭和五十五年地元奉賛会の協力により、全面的に改築造営された。
【宝　物】御鏡一面／御縁起軸二巻
【例祭日】夏祭＝7月1日
【祭祀】歳且祭＝1月1日／御田祭＝3月3日／秋祭宵宮祭＝10月20日／秋祭＝10月21日／新嘗祭＝12月5日／大祓式＝12月29日／越年祭＝12月31日