◆佐紀神社 (さきじんじゃ)

鎮座地

奈良市佐紀町2701

電 話

0743-55-1100(宮司宅)

交 通

近鉄西大寺駅下車、東へ徒歩10分

【御祭神】天児屋根命、経津主命、六縣命
【由 緒】 佐紀の郷名は既に『和名抄』添下郡の項にみえる。佐紀郷は平城宮域の北一帯の地であり、成務天皇、神功皇后、日葉酢媛命などの御陵が築かれた。「佐紀」は他に「狭城」「佐貴」等の書き方もある。
 『延喜式』巻九によれば、佐紀神社は古くは道祖神・狭木の大宮ともいわれ、南都十五大寺の一として栄えた超昇寺の建立にともなってその鎮守神として尊崇されたという。
 享和2年(802)の文書には、祭神は教林大明神、春日大明神、六社大明神とあるが、超昇寺の興亡、超昇寺郷の分合、たびたびの兵火などを経ているので、その推移の詳細はよく判らない。佐紀二条町の佐紀神社から後年分祀したものとも伝える。明治5年の届出により現在の祭神となり、当地の氏神として信仰されている。
 当社の宮座組織に上座六人衆、下座六人衆という制度がある。上座六人は毎年1名交替で任期を解き、下座六人は同じく毎年1名交替で上座に就く。さらに上座4年目の者が宮守を務め、祭祀を司る。そして上座終了者3名が氏子総代となり、これは3年で交替することになっている。
【宝 物】太鼓台1基=製作年代不詳
【例祭日】10月10日