◆西波多 春日神社 | (にしはた かすがじんじゃ) |
鎮座地 |
山辺郡山添村西波多167-1 |
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電 話 |
0742-94-0550 |
交 通 |
JR奈良駅からバス中峰山行上津下車 |
【御祭神】 | 天児屋根命、天押雲根命 |
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【由 緒】 | この地方は、奈良春日大社の祭神が常総の地から御蓋山へ神幸の途中休息されたという言い伝えが残っていて、そこに神社創立の由縁を求めることが多いのであるが、当社についても武甕槌命の鹿島より遷幸の時の御休所となった地点とされてはいる。そして祭神はかつては春日大社と同じ四神となっていた時期もあったが、古記には、明らかに天児屋根命一柱とされていて、武甕槌命ではない。 従って当社は鹿島神遷幸の由縁で創祀されたものではなく、平安期、全盛にあった興福寺・春日大社の影響下に、藤原氏の主神、枚岡の神、天児屋根命の各地巡幸の伝承の地として創建されたものと考えるのが自然である。当社の横を流れる河内川には祓戸の神を祀ってあるが、ここはかつて「波多の天王さん」への西からの参詣者が潔斎した所であり、古代、枚岡の神が巡幸の途次ここで楔ぎ祓いをしたとされている場所なのである。 このような次第で、当社では主祭神は古記にのっとって天児屋根命としており、その御子、天押雲根命をも、のちに春日大社若宮社から御分霊を迎えて奉斎したものである。 |
【宝 物】 | 神刀1振/絵馬5点 |
【例祭日】 | 10月8日 |