春日大社

全国春日連合について

 現在、全国各地で春日神社と称する神社、ないしは春日皇大神 -武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神― を奉斎する神社は三千社に及ぶと申します。これら諸社の大半は、奈良朝の昔、国家の隆昌と国民の繁栄を祈って創立された春日社、或はそれを氏神と仰ぐ藤原氏と何らかの御縁故のある地に奉斎された神社であることは、今更申すまでもありません。したがいまして、現在これら御祭神を同じくする神社の神職、氏子崇敬者の方々には常日頃信仰上はもとより経営面においても共通する話題も多々ありましょうし、又そのような関係者が相集い、親睦を深めることもまことに有意義なことかと存じます。このような意味から、全国の春日神社が大同団結して、御神威・御神徳の高揚を図り、会員相互の連携を密にし、併せて加盟神社の興隆に寄与するため、昭和四十一年に全国春日連合会が結成されました。

その事業としては

御神威景仰のための祭典の執行
御神徳の宣揚、神社の運営方法の研究
神社参拝および地方文化の視察
氏子、崇敬者との連係方法の研究
加入神社由緒の調査考証
加入神社氏子を以て組織する春日講の普及
神職の研究および神職子弟の育成に関する研究
宗教活動上必要な事業、その他連合会の目的達成上必要とする事業

を挙げておりますが、これらの事業の具現に及ばずながら努力して参りたいと存じております。


全国春日連合会総裁
春日大社宮司
花 山 院 弘 匡