◆神戸 七宮神社 (こうべ しちのみやじんじゃ)

鎮座地

神戸市兵庫区七宮町2-3-21

電 話

078-671-3338

交 通

JR神戸駅より市バス七宮町下車

【御祭神】天児屋根命、大己貴命、大日孁貴命
【由 緒】 伝によれば、神功皇后「三韓征伐」凱旋の時大国主命(大己貴命)を山の尾の浪打際に奉斎した。応保元年(1161)平清盛が経島の工事を起し、この山崕の土をもって海を埋めようとしたが難風しきりに起り、家臣阿波民部重能が当社の祟りであるとして、宏壮な社殿を造営、これに遷座して、工事も無事に完成した。
 降って正親町天皇が天正10年(1582)1月19日、七宮大明神の勅額と三種の絵画を下賜、慶長7年(1602)片桐市正と大久保石見守が社殿造営の用材と太刀、金幣、狛犬等を奉納している。
 江戸時代、この付近は港湾として栄え、さらに享保20年5月に埋立が進んで次第に繁華な街となっていったが、当社には特に当時の船舶業関係者の信仰が集まり、有名な高田屋嘉兵衛も近所に住まっていてたびたび航海安全を祈願して廻船の模型を奉納している。
 明治六年村社、同八年郷社に列し、同十年に県社に昇格したが、昭和20年3月、戦災によって境内諸建造物、神宝、古文書類をことごとく焼失、その戦災復興事業を昭和23年から始め、ようやく33年に諸工事竣工、元の姿に戻った。中で江戸期の石灯籠や鳥居等は戦災にあっても残っている。
【例祭日】5月8日・9日=神戸市指定民俗芸能になっている木遣会、皐月会があって当社の例祭(春まつり)の神幸会に参加する。